X  古 都 散 策

2 1157年からの古都フリブールを歩く

フリブール(Fribourg ドイツ語読みでは、フライブルク)まで、ベルンからICで20分ほど。街を流れるサリーヌ川が独仏語圏の境になっているという。1157年からの古都で、その歴史はヨーロッパでも1,2を争うという。

ツェーリンゲン橋から眺めた下の街とサリーヌ川−左に13世紀に造られた城壁とBern Gate、屋根付きのBern Bridge

街は、サリーヌ川の断崖の上と下に広がっている。一番目立つ建物は1283年に建設が始まって、17世紀になって完成したという「聖ニコラス大聖堂」だ。そしてスイス人気質の珠玉ともいうべきなのが、「水力式ケーブルカー」だ。これは、下と上の街(標高差は100m位?で、斜度は 20−30度)を結んでいるもので、動力にいまだに水を使っている。上の車輌に3立方メートルの水を入れてその重さで降りていくもの。下に着いたら排水する。プリエンツ・ロートホルンの汽車といい、これといい、古いものを大事に護って生かしていく姿勢に感動を覚える。何時も新規なものを追いかけていて、現実に振り回されているように見える日本人にとっては、一服の清涼剤ともいえる。ベルンと同じく、町並みの素晴らしさはいうまでもない。

   

フリブール駅、観光用のバス、ニコラ大聖堂が見えてきた

  

  

広場では、朝市で賑わっていた

  

聖ニコラ大聖堂

    

ツェーリンゲン橋、橋から見た大聖堂、下の街に入って城壁とBern Gate(13th)−石落とし(上の出っ張ったところ)と落とし格子(門の上部−尖った部分は付いていなかった)の跡が分かる

  

Bern Bridges(屋根付き) 、ミリュウ橋、そこからの風景(全4枚−上下の街の様子が分かる)

   

  

水力式ケーブルカーの駅(FUNICULAIRE)、中央で交換、上の駅に着くと、水道のバルブと直結され給水