勝手にパリ百景  その4 矢っパリ建物でしょ

 

5 アンバリット(ドーム教会)  説明は、−JTB 街物語 パリ−に拠った

金箔と彫刻で飾られた高さ107mのバロック式ドームを持つドーム教会は、パリを代表する教会建築のひとつ。ルイ14世の命により、1677年から1735年にかけて建設された。地下墓所に安置されたナポレオンの遺骸も有名。

ドーム教会

左から、ヴィスコンティ作の主祭壇−大理石と黄金の祭壇である。

ドーム天井−天井の中央には、シャルル・ラ・フォスが1692年に描いた円形の天井画がある。異教徒征服に使った剣をイエス・キリストに渡す場面で、フォスは天国の栄光を華やかに描き出している。これを取り巻くのは、ジュヴネが描いた12使途像。

セーヌ川のそば、愛するフランス人の中で眠りたいというナポレオンの遺志が、このクリプト(地下墓所)で実現した。全体がヴィスコンティの設計。工事は1842年から61年までかかり、その間、ナポレオンの遺骸はサンジェローム礼拝堂に安置されていた。緑色花崗岩の台座の上に据えつけられた柩は、7重になっている。遺骸を納めて一番内側が鉄、次から順にマホガニー、鉛(2つ)、黒檀、樫、そして表面の赤い大理石である。

 

6 サクレクール寺院  説明は、−JTB 街物語 パリ−に拠った

モンマルトルの丘に聳える白い尖塔は、ミナレット(モスクの尖塔)とも呼ばれる。このいささか異教的で、巨大なロマネスク・ビザンチン様式の教会は、建築家ポール・アバディ晩年の作品である。1876年に着工、1949年に完成した。着工当時のフランスは、ビスマルクのプロシャと戦った普仏戦争に敗れ、その後のパリコミューンの争乱の後遺症にも苦しんでいた。

戦争の犠牲者となった5万8千人の兵士達とコミューンの街頭戦で倒れた市民の死を悼むために、政府とカトリック教徒達の間で発願されたのがサクレクール寺院である。その名は、危機に瀕したフランスの未来を、キリストの聖なる御心(サクレクール)に捧げようという信仰からきている。

サクレクール寺院−ファサード中央のキリスト像は、サクレクール(キリストの心臓=聖なる御心)への信仰を示すこの教会の最も重要なシンボル。向かって右にジャン・ヌダルク像、左に聖王ルイの像がある。共に、H・レフェーブルの作品。

 

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